ども。もんすぷです。(むむむです。)
今回は、日立のドラム式洗濯機の代名詞「風アイロン」のもとになっている乾燥ユニットを自力で交換した作業記録をアップします。
このブログを参考にされて日立のビッグドラムの修理をされる方は、くれぐれも配線のショートや挟み込みをしないように気を付けていただき、パーツの脱着作業はあくまで自己責任で行ってください。本ウェブサイトに含まれる情報もしくは内容を利用することで直接・間接的に生じた損失に関し本サイトは一切責任を負わないものとします。
- あの言葉が忘れられない…
- D.I.Yできるパーツなのか?アノ店に相談だ!
- これが乾燥ユニットというものか!
- このパーツを交換するには前提条件が3つ
- 過去記事で予習してください
- 前面パネルを外したところから作業スタート
- 直ったかどうかテストしてみる
- 乾燥ユニットを改めて検証してみる
あの言葉が忘れられない…
以前、別件で修理作業を任せた日立のサービスマンに吐かれた捨て台詞が忘れられませんでした。
「乾燥モータの音が大きいですね」…コレが何か我が家に悪影響を及ぼしていないだろうか?
あの人あの時作業ミスしたから、捨て台詞を吐いて行ったんじゃないだろうか?(いや、実際音は大きいよ。)
親戚の家に泊まった時に、我が家よりも新しい日立のビッグドラムで洗濯乾燥をしているのを見たんですけど、ウチのに比べてメッチャ音が静かなんです!
親戚2世帯?で確認したから、ウチのだけ乾燥音が異常に音がデカいってのが確認できたんです。(我が家の音はアパートだったらマジでヤバい。)
あとは、主観的な記録ではなく、客観的な記録として音がデカいことを残しておかないといけないと思って、iPhoneのアプリで音圧測定してみた結果がコチラ。(測定機種はiPhone6sです。)
MAX68.9dBて…。(ちなみに地面から105cm、洗濯機から105cm離れたところで測定しています。)
壁薄の安アパートでこんなんやらかしたら絶対ご近所トラブルになるわ!(この音が3時間くらい鳴ると思ったらねー。)
D.I.Yできるパーツなのか?アノ店に相談だ!
洗濯機のモーター関係のパーツって、Amazonとか楽天市場でも出てこないんですよ。(そりゃ需要が無いだろ。)
ググってもなかなか出てきません。(そもそも品番が分からない。)
新規のお店に飛び込むくらいなら、今までお世話になったアノお店に相談してみようかと「お問い合わせ」から自分のやりたいことを伝えました。
すると、返信メールで部品の調達が可能であるとの連絡が!
しかも、部品が乾燥モーター単品と乾燥ユニットAssyと2種類選べるとのこと!(Assyの方が高いけどな。)
ここで冷静になって考えます。
モーター単品は安いけど、あのビッグドラムからモーター部分だけを取り外す自信が無い。(撮影しながら2~3時間では到底無理だな。)
10年以上使ってきて、ヒーターも絶対劣化しているはず!(特に1日2回以上ぶん回しているから熱源も劣化してるだろうよ。)
モーターとヒーターを足した金額にちょっと上乗せくらいがAssyの値段だから、値段は妥当であるし、Assyで取り換えた方が作業時間が短縮できる!
と、いうことで乾燥ユニットを購入することにしました。
これが乾燥ユニットというものか!
届いた交換部品を見て「デカ!」ってなりました。
想像していたとおり、モーターとヒーターが一緒になった部品でした。
てか、いつも糸くずを落としている乾燥フィルターの差込口のすぐ下にヒーターとモーターがセットされてるんですね!(古い洗濯機だからもっと乾燥経路が長いと思ってたわ!)
モーターのみのパーツが本当にここだけだったとしても、乾燥ユニットAssyを取り外さないといけないんじゃないだろうか?
モーターとヒーターの配線が長い…これはビッグドラムの分解が厄介だわ。(洗濯機の高さ以上に配線が長くないか?)
ここにヒーターユニットがあるってことは、ウチの場合10年の歳月でかなり汚れが付着してるんではないかな…。
部品を確認したところで、次章から分解の予習といきましょうか。
このパーツを交換するには前提条件が3つ
さて、乾燥ユニットの全貌が分かったところで、僕の過去記事で状況を分析します。
この記事の真ん中あたりで、給水弁に遭遇したときにしれっと右隅にたたずむパーツこそが乾燥ユニットの中にある乾燥モーターだったのです!
アレを交換するとなれば、ウチのビッグドラム修理記事で良く登場する「グレーな鉄のバー」を取り外す必要があります。
そして、ネジの付いている方向、配線コードの長さから考えて、
この洗濯機の「後ろパネル」を開けられないと作業は出来ない!
それなりの作業スペースが必要なのと、あの重い洗濯機を手前に引きずり出さないといけない…。(重いもの持つの嫌だよねー。)
グレーな鉄のバーを取り外すってことは前面パネルも外すんですよ?
だったら給水弁を交換するときに一緒にやったらいいじゃない!(ということで前回給水弁の交換作業と並行してコッチもやっていました。)
イイですかビッグドラムBD-V7300ユーザーのみなさん!乾燥ユニット周りを交換しようと思ったら、
1.後パネルも前パネルも外せる広さを持った作業環境じゃないと作業不可能
2.グレーな鉄のバーを外せるくらい外装取り外しに慣れてないとキツイ
3.ダメ押しでドラム下のパネルも外して制御基板にアクセスできないといけない
という、今までの経験の総集編みたいなところがあるんですよ!(全部ウチのブログで記録・アップしてますヨ。)
幸い、僕のブログの読者さんなら2番と3番のブログ記事があるので、1番の作業スペースの確保と洗濯機をそこまで運ぶっていう肉体労働に耐えられるか、結構分解する恐怖に打ち勝つ精神力があるかにかかっていますな!(重さ以外はそんなにたいそうな話でもなかろうが。)
脱衣場に洗濯機を設置しているなら、作業するごとに60cmくらい手前に動かしたり奥に動かしたりすれば、脱衣場の部屋の広さで修理できなくはないです。(ウチはそうやって移動させながら作業してたから重かった…。)
過去記事で予習してください
どんな取り外しをするのか、今回もちょくちょく省略して書いてるから、過去記事で外すのに気を使ったポイントとかを見てください。(作業するならホントに見ておいた方が良いですよ。)
まずは前面パネル取り外しからのグレーな鉄のバーにアクセスするところ
そして、乾燥ユニットの後ろパネル側のネジ外しがあるところ。(コレは後ろに回ってないけど、配線作業あるから後ろには絶対回るよ!)
ドラム下の制御基板ユニットを外すところまでがあるところ。(基板ユニットを外すところまではあるけど中までは開いてないよ。)
…。こうしてみるとウチのビッグドラムって主要部品は結構交換してるじゃん。(循環ポンプはサービスマンが換えたもんね。)
ここまで交換したなら外装パーツが格安で出てたら前面パネルを交換したい!(割れてるから本当に交換したい!)
冒頭でも書いたけど、これらの記事を見てご自分で作業するなら自己責任でお願いしますね。(当ブログは責任持ちませんよ。)
作業をやる気になったら、前回の給水弁の最後らへんで言ってた、100均のセクションケースを用意した方が良いですよ。(結構な数のネジを外す必要があるからな。)
前面パネルを外したところから作業スタート
給水弁の交換作業の途中で乾燥ユニットの交換をやったので、前回の記事の途中からです。(「一方その頃…」みたいな。)
前面パネルを外すときは、操作パネルに続く配線があるので、ちょっと長めに配線クリップから外しておきましょう。(乾燥ユニットを外すときに前面パネルが当たらないようにちょっと離して置いておきたいからな。)
前面パネルをしっかり離すために、ドラムの蓋も4カ所のネジを緩めて取り外しています。(写真撮るの忘れたわ。)
グレーな鉄のバーを取っ払った時点で、乾燥ユニットは前面2ヵ所と後面4カ所のネジで留まっているだけです。
これでアクセスできます。(この時すでに給水弁交換の作業は終わっているのだ。)
前面は簡単にネジを外せます。
樹脂パーツ同士を繋げているネジなので、組み直しくする時にはネジを締め過ぎないように注意してくださいね。
後面は詳細な写真を撮れていませんけど、2分割された洗濯機本体の「後パネル」を取り外さないとアクセスしちゃダメです。(あとで乾燥ユニットの配線を取り外す必要があるからな。)
上の画像は乾燥ユニット交換後の配線作業時の写真ですが、ここに移っている銀色の鉄パネルが僕のブログで言っている「後パネル」です。
あと、後面の4つのネジのうち、右下のネジは150mmの柄のドライバーじゃないとネジが回せないかもしれません。(これは交換後の取り付け写真。もんすぷのドライバーは150mmあったので届きました。)
後面のネジを外した後に「突起2ヵ所」で引っかかっているのでうまく外してください。(この前掃除したのに埃がすごいなー。)
ということで、乾燥ユニットを取り付けた後に以前乾燥経路を掃除したのと同じ方法で掃除機で掃除しました。(後ろに回って作業出来たから今回はやりやすかったわ。)
乾燥ユニット近くの配線コネクタ2つは問題ないのですが、
モーターとヒーターのコネクタはだいぶ先の方にあるため、どういう風に配線がステーとかに留まっていたか、いちいち写真を撮ったりして記録に残した方がいいです!(あとで新しい配線をその通りに這わせないといけないからな。)
面倒だったのが、今回の部品が不良品だったときを考えて、既存の乾燥ユニットを再利用可能な形で取り外さないといけなかったこと!(配線を切って取り除けれたらくっそ楽だったのになー!)
D.I.Yで修理する以上、交換部品の動作確認をするまでは「自分で取り寄せた部品」自体の動作保証がありません。(今までの給水弁とは違ってダメだったら既存部品に組み戻せるだけ今回は良いけどね。)
どんな部品だって絶対は無いですからね。
僕の過去ブログの「給水弁」みたいに、故障して動かないものだったらテキトーに取り外すんですけど、騒音が激しいとはいえ「まだ動いている部品」を交換するので、「交換して動かない…でももう元の部品を壊しちゃった」って事態は避けたかったんです。
モーターの配線とヒーターの配線は、この背面パネル沿いからドラム下を抜けて、前面のドラム下の制御基板まで伸びています。(つまり、後ろパネルを分解したままドラム下の基盤にアクセスする作業場の広さが要るってこと!)
さらに、ビニールテープやらタイラップやらが所々に使われているので、代替部材の手配も要りました。(幸い似たようなものを持っていたから買い出しは不要だった。)
透明なタイラップで留まっていた部分は、黒の結束バンドで固定しましたし
ビニールテープで配線をまとめていた部分は、パワーテープを使ってまとめました。
ドラム下の配線経路まで新乾燥ユニットの配線を這わせ、既存の配線をほどいてやってから、洗濯機の前面に回り込みます。(既存と新規の配線が同じ経路にいるからワケワカランくなる。)
以前の記事でやったとおり、ドラム下のパネルを外して基盤ユニットまでやってきました。
制御基板オープン!
ありました!フェライトコア付きの配線はここで
平型コネクタはここですね!
配線取り換え前(フェライトコアが引っかかって基板カバーが閉まらなくなるから、どんな配置だったかBeforeの写真は絶対に撮っておけよ!)
配線取り換え後(やっと既存の乾燥ユニットを洗濯機から引き剝がせたわ。)
基板カバーで配線が挟まれていないか、今一度確認してから基盤ユニットを元の位置に戻します。
ここから後パネルのカバーとか、グレーな鉄のバーとか、前面パネルの取り付けに気を付けてやってもらって、ドラムの蓋を位置を合わせながら戻していってください。
くれぐれも、「ドア開」ボタンとドラムの蓋は、開閉の動きを確認しながら周りのネジを締めていってくださいね。(テキトーに閉めていくと、ドア開ボタンが動かなくなるし、ドラムの蓋が真っ直ぐ閉まらなくなるぞ。)
ドア開ボタン周りのパーツが取れてしまって、どう直していいか分からなくなったって人は前回記事を見てみるとヒントになるかもしれません。
遊びのあるパーツは位置修正が効く分、微調整しながら締めていかないとホントに使えないくっつき方しますからね。
直ったかどうかテストしてみる
組み直した洗濯機を元の位置に設置し直して、乾燥モードで運転してみましょう。
洗濯物を入れてなくても乾燥モードは動くので、5分くらい運転してみて、一時停止ボタンを押して蓋ロックが解除されるか、蓋ロック解除前に注水音がするか確認しましょう。(めっちゃ音が静かなんだが!)
試しに作業前に測定したiPhoneのアプリを起動して「乾燥中の洗濯機の上に直に置いて」測定したのがコチラ
作業前は1m離れてても68.9dBあったのが、直置きしても64.7dB(直置きでそれならマジで音が小さくなってるわ!)
ちなみに一度洗濯・乾燥モードを通しで動かして、2回目の洗濯の乾燥に移った時の運転騒音はコチラ。(うわー!さらにメッチャ静かになってる!)
測定環境は最初と同じ、地上105cm、洗濯機から105cm離れた位置で測定しています。(MAX56.5dBとは!)
イメージが付きにくいと思いますが、約70dBというのはセミの鳴き声とか掃除機をかけている音です。(最初のMAXが68.9dB。)
約60dBが、静かな自動車の中とかデパートの中と言われています。(イメージ出来ない…。)
55dbの例えが…50dbだとクーラーの室外機の始動音と同じくらいと言われているので、室外機以上静かな自動車未満と言ったところでしょうか?(良く分からんが確かにセミの鳴き声よりは静かだ、うん。)
MAX値だけとっても作業前と後で12dBも差が出ています!(ということは、音の倍率でいうと4倍違うってことだからな!)
今までと比べてマジで音が静かです!平穏です!
今までの騒音を知っている分、今なら洗面所のドアを開けたままでも夜眠れます!(絶対近所迷惑になってないわ。)
みなさんも他の日立ビッグドラムユーザーの乾燥音と比べて自分の洗濯機の乾燥音が大きいと感じたら、絶対乾燥ユニットに異変が起きてますよ!(かといって自分で修理するかと言われると…。)
まぁ、D.I.Yでやるのは面倒ですよね。修理代も多分4万円以上かかるんだろうなぁ。(5年保証の5年目に呼ぶとかだったら良いかもしれませんな。)
乾燥ユニットを改めて検証してみる
乾燥モーターがどれくらいの部品構成で来るのかは分かっていませんが、取り外した乾燥ユニットからモーターを外そうとしたんです。
そうしたら、モーターの軸についているファンがデカくて普通に4つネジを外しただけだと外れませんでした。(しかも配線は基盤ユニットまで伸びてるし。)
あと、ヒーターユニットも10年の歳月を経てスリットの目が汚れでつぶれてしまっていて、とても加熱効率が良いとは言えない状態でした。(これじゃあヒートシンクとしての役目を果たせないよな。)
ということで、購入後5年以上経過したドラム式洗濯機なら、乾燥ユニットのAssyで交換した方が洗濯機のリフレッシュになって良いと思います。(ヒーターユニット分価格は高いが、今回は買ってよかったな。)
みなさんも修理するときは時間と作業スペースにゆとりをもって、さらに道具を揃えてから作業に当たってくださいね。(ここで原因を確認して、あっさりサービスマンにやってもらうってのも手だぞ。)
ではでは。