ども。もんすぷです。(むむむです。)
今日は天気が良かったので、エアコンのリモコンの黄ばみ落としをしました。
その作業記録をアップします。
リモコンの黄ばみが気になる
我が家のエアコンのリモコンは日焼けしてしまったのか、ちょっと黄ばんでいます。
黄ばんでいるだけで、使用するには全然問題はないんですが、見た目が古めかしいとテンション上がりませんよね。(エアコンのリモコンにテンション上がることはないな。)
裏側と電池蓋の黄ばみ具合が違うためにここも違和感が出ています。
そういえば以前に「黄ばんだゲームボーイを新品当時の色に復活」させたブログを見たなーと思いだしたので、天気も良いことだしちょっと作業してみようかと思い立ちました!(ブログのネタにもなるし良かったな。)
作業準備に取り掛かる
今回のプラスティック製品の黄ばみ落とし作業に必要なものは、紫外線と水素です。
まずはどういう原理で紫外線と水素を必要とするのか、化学式を使って皆さんに説明したいところですが、凄く詳しいサイトがあるので、こっちを見ていただいた方が絶対ウチのサイトで説明するより分かりやすいです。
このサイトの記事の元ネタになっているレトロブライトってブログの記事を、原文が英語だけど見てみようかとリンクを踏んだらサイトが閉鎖されていました。(上の参照したページまでダメになったっぽいぞ…。)
ということで、次回僕がこの記事を参考にしようとしたときにサイトが無くなっていたら悲しいので、引用させていただきます。(まさかこれが役に立つとは…。)
難燃剤から出てきた臭素由来の黄ばみをなんとかしようというテクニックを紹介しているサイトです。
ここによると、
- 過酸化水素水に漂白活性化剤を加えた液体を黄ばみ部分へぶっかける
- そこへ紫外線を浴びせて臭素分子のBr-Br結合や一酸化臭素の配位結合を切る
- すると過酸化水素水の水素と臭素が共有結合(配位結合よりも強い)!
- 臭素が脱色→黄ばみが取れる!
というストーリーの模様。
過酸化水素水ってH2O2ね。二酸化マンガンに浴びせるとシュワシュワ言うあれ。薬局でオキシドールという名前でも売ってるあれ。
あれって分解すると2H2O2→O2+2H2O
という反応で、酸素は出るけど水素は出ないんじゃないの...?
と思いつつ読んでいくと、2Br+3H2O2→2HBr+2O2+2H2O
ということらしい。
ということらしいです。(なんかレイアウトが崩れていたらごめんなさい。)
つまり、臭素由来の黄ばみを断ち切るために、過酸化水素水が必要だと。
そして、その効果を増長させるために、漂白活性化剤が必要だと。(あとは紫外線だな。)
ちょっと古い記事だったので、何故漂白剤を選ぶのか忘れてましたよ。
上記2つの成分が入っていて、手軽に手に入るってことで、酸素系漂白剤だったんですね。
酸素系漂白剤が入っていれば、黄ばみ落としができるじゃないかということで、容器を百円均一で、漂白剤をホームセンターで買ってきました。
リモコンさえ分解できれば、300円程度で新品の白さを取り戻せる(かもしれない。)なんて!なんて期待させるんですか!
リモコンの分解(Mitsubishi RH101)
リモコンの黄ばみを取るために、リモコンを漂白剤につけて紫外線にさらすってのは予習できました。
しかし、リモコンをそのまま漂白剤につけてしまうと、水没級のぶっ壊れで再起不能に陥ってしまいます。
ここは、丁寧にリモコンを分解して、表面と裏面の外装パーツを取り外し、それだけを漂白剤につけてやる必要があります。
黄ばんだ裏面です。
ネジは上方2ヶ所、下方1ヶ所の3ケ所で固定されています。
まずはネジを外しましょう。
これで裏蓋が取り外せる…わけないでしょ!
ここからが腕の見せ所!電池ボックスの上方の左右にツメがあって、これを外さないと裏蓋を取っ払うことが出来ません。
コツとしては、ネジを外した後に、写真だと継目より上半分の矢印のあたりを押しながら上に引き上げます。(下の写真のとおりツメで止まっているのが分かるな。)
するとこんな感じで裏蓋が取り外せます。
取り外した裏蓋の裏側も黄ばんでいる!(これが暗所黄変というやつなのか?)
リモコン表側にツメがあるから取り外すのが厄介だったんですね。
左右ともこの1ヶ所でとまるだけのリモコンだったので、分解中に傷をつけたり、壊してしまって使用不可にしたりっていう事故はありませんでした。(よかったな。)
裏蓋を取っ払ったら、黒いネジ2個でとまっているだけなので、ネジを外して基盤を取り外します。
基盤には電池ボックス内の電極が直についているので、取り外しに注意しましょう。
メイン基板を取り外しても、シリコンボタンともう一方の電極はリモコンカバーに残っているので、気を付けて取り外しましょう。
シリコンボタンの接触部がせっかく見えたので、無水エタノールを持っている人は、基盤側の黒い配線部分とシリコンボタンの裏側の黒いやつを拭いてしまいましょう。(シリコン接触部が汚れているとリモコンが効かなくなるからな。)
はい。これでプラスティックカバーだけを取り出せました。
黄ばみ落としなう
破壊なく分解が終わったので、漂白剤につけましょう。
まずはBeforeの写真を。
(おい、なんでリモコンが2ペアなんだよ?!)
スミマセン、説明していませんでしたが、ウチのリモコンが2個とも黄ばんでいたんですよ。
最初は1個だけ試そうと思っていたんですけど、意外にリモコンがきれいに分解できたんでもう1個もやってしまおうという訳です。
百円均一で買った容器がちょっと小さかったので、重ねながら入れました。
紫外線にまんべんなく当たるためには、1時間ごとくらいに移動させながらじゃないといけない感じがします。
ワイドハイターEXを投入!
ここで、ブツを重ねて入れたせいで、ワイドハイターの水深が足りなくなってしまいました。
ホームセンターにまた買いに行くのが面倒だったので、水を足して水深を稼ぎました。
外に出して紫外線を浴びさせます。
いっぱい紫外線に当たるようにするため、地面にアルミホイルを敷いて、その上に容器を置きました。(これで今日の日射が倍増するな!)
1時間半しか経ってないけど、裏表カバーが漂白剤に全部つかっていないので、定期的に確認に来ては、カバーの位置を変えたり、漂白剤に浸らせたりしました。(もうすでに黄ばみが落ちているんじゃないか!?)
大体6時間くらい日光(紫外線)を浴びさせて、白くなったっぽいので、漂白剤を洗い流しました。
てか、他の人のブログだと2日間とか5日間とか紫外線にさらしているみたいなんですけど!?
そこは本当に日本ですか?!北欧とかなんじゃないですか?!ってくらい長く日光にさらしていますけど、夏にやったらソッコーで白くなりますよ!(ウチだって標高が高いとか赤道に近いとかそういうわけないしな。)
とりあえずすぐにリモコンを使いたいし、6時間でもかなり白くなったので、僕はここで紫外線を当てるのを止めました。
組み立て動作確認(完成)
漂白剤を洗い流して、乾かしたところです。(after!驚きの白さ!)
これが漂白剤につける前の写真です。(before…。)
やっぱり白いと印象が違いますね!(色味が違うから、せっかく写真撮るなら後ろに敷くキッチンペーパーとかも同じ種類で条件を合わせて撮影してくれないかね!)
壊さないように慎重に元に組み戻していきます。
ここまでくればあと少しです。
この時点で、電池を入れてリモコンのボタンが全て動く(赤外線照射がある)か確認しておいた方が良いでしょう。
赤外線照射があるかどうかは、スマホのインカメラを起動して、インカメラに向かってリモコンのボタンを押すと、スマホの画面にピンク色っぽい光が点滅するはずです。(インカメラが無かったらアウトカメラ?でも良いぞ。)
赤外線照射が全てのボタンで確認出来たら、裏面カバーを取り付けて完了です。
これで気分よくリモコンを使うことが出来ます。
みなさんも、元の色が白っぽい色のリモコンを使用していて、最近日焼けとかで黄ばんできたなと思ったら、「ワイドハイターEXパワー」と透明の容器を買って、お日様の力で驚きの白さを取り戻しましょう!
ではでは。